まっちゃんの経営ブログ

台湾銘菓「鳳梨酥(パイナップルケーキ)」の選び方?

DSSで助手を務めている松山と申します。よろしくお願いいたします。
台湾土産のド定番「鳳梨酥(ふぉんりーすー(華語)・おんらいそー(台湾語)=パイナップルケーキ)」について綴ろうと思います。鳳梨酥は、日本で言えば「せんべい」や「まんじゅう」クラスのメジャーなお菓子です。
このお菓子は、あちこちのWebサイトや情報誌で語られているので、さらに詳しい内容はそちらで確認していただければと思います。

人に渡すことも貰うことも多い鳳梨酥ですが、台湾ではパン屋さんやお菓子屋さん、レストラン等々、色々な店で販売しているので、あちこちで手に入ります。また、創意工夫が得意の台湾ですから新商品の登場も頻繁で、街角のパン屋さんにふらっと入ると新作の鳳梨酥に出会えたりします。新商品は大抵試食ができますから、その時は遠慮なく試すのが吉ですね。
 

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台北・迪化街にある老舗「滋養製菓」の鳳梨酥は、なかなかチャレンジング。硬めのクッキー(せんべいに近い硬度)でパイナップル餡を挟むオープンスタイル

目次

  1. パイナップルケーキを「餡子」と「ガワ」で整理する
  2. 老舗&有名・高級店は安心のクオリティ
  3. 鳳梨酥は冷凍保存 ⇨ リベイク

パイナップルケーキを「餡子」と「ガワ」で整理する


群雄割拠状態の鳳梨酥ですから、お土産で選ぶとなるとどれが良いのかな?と悩んでしまいそうです。でも実は味の方向性というか系統は、結構シンプルにグループ化できるので、ポイントを抑えておけば難しくないかな、と思っています。
鳳梨酥は基本的に、中身の餡子と外側のクッキーの組み合わせで味が決まります。なので美味しさの差別化はその部分でしかできません。つまり市場にある鳳梨酥について、餡子とクッキーの部分を整理すれば、自分の好みがわかって選択が楽になるかなという考えです。
 

〇まず餡子のほうを大別してみると、
 
1. 伝統なパイナップル餡(パイナップルと冬瓜+砂糖等をまぜたもの)
2. 土鳳梨餡(基本的にパイナップルしか使わない。砂糖等もできる限り加味しない)
3. 他のフルーツ等を使った餡(台湾のフルーツを使った餡が多い)

 
になると思います。

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パイナップルと冬瓜を練った伝統的なスタイルの餡(1)
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名店「李製餅家」と「葡吉Pucci」は(1)の餡子です 。台湾で初めて食べた鳳梨酥が「李家」でした。美味しかったですね。葡吉はまだあるのかな?


は、15年前位から見かけるようになったと記憶しているのですが(友人にもらった)、初めて食べた時、あまりの美味しさに飛びあがりました。混ぜ物を使わないパイナップル本来の味を楽しめる餡だったので「これだよ!これ!」と感動してしばらく食べ続けていました。でも、周りの台湾人に聞くと「酸っぱすぎる」とか「パイナップルの繊維が歯に詰まる」から伝統的な餡(のタイプ)が良いという意見も返ってきます。
確かにのタイプは冬瓜が入ってまろやかな舌触りになっていますし、酸っぱさも抑えられています(は餡の酸っぱさに個体差があります。地雷的な要素があります)。
 

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台湾中部の南投県にある「微熱山丘」は、土鳳梨餡(2)を使ったパイナップルケーキで超有名。日本にも進出しており「リンゴ餡のケーキ」も美味しい。
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台中の店「日出」は土鳳梨餡(2)を有名にしたお店。パッケージには「絶不冬瓜(冬瓜は絶対に使わない)」という言葉が描かれています。日出は「宮原眼科」でも有名ですね
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最近、勢いのある台湾中南部の嘉義にある「旺莱山」。ここの土鳳梨餡は妥協がないというか本格的というか、リアルドライパイナップルの味わいを楽しめます。昔、高鐵(新幹線)嘉義駅の出店で鳳梨酥を買ったら、1リットルサイズのパイナップルジュース(100%)をオマケしてくれました。太っ腹なお店です。



の場合「他のフルーツを使ったらパイナップルケーキじゃないだろうよ」と突っ込みが入りそうですが、現地では「鳳梨酥・草苺(いちご)餡」的に扱われることがあるのでご容赦ください。もちろん「草苺酥(いちごケーキ)」と表記している店もあります。

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台北の超名店「佳徳糕餅(じゃーたー)」のクランベリーパイナップルケーキとエッグパイナップルケーキ。前者は甘酸っぱくて、後者はコクがある餡でとっても美味しい(3)
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基隆の名店「李鵠餅店」の草苺酥(左上)。いちごジャムが入ってると考えればOKです



〇外側のクッキー部分ですが、
 
1. 伝統的なガワ(小麦+ラード+砂糖他)
2. 西洋クッキー系ガワ(小麦+バター+砂糖他)
3. 2+チーズパウダーガワ(2にチーズの粉を混ぜる)
4. フリースタイル系

 
に分類してみました。


は老舗のお菓子屋さんや専売店で見かけるタイプ。クッキー生地に必要な油脂分に、中華菓子で定番のラードを使っています。ラードはあまりクセがない油脂なので、クッキーもさっぱりした味や香りになっていることが多いです。今はこのタイプのガワは減ってるかもしれません。バターの方が西洋的で受けが良い感じなので。

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ラードを使ったガワは、サクッとした軽い感覚の仕上がりです(李製餅家)(1)



は、我々日本人も普段口にするクッキーをガワにしたタイプです。バターの種類や濃度でクッキーの味や香りが変わってきます。これについてはかなり個性が出るので、好みが別れてくるかと思います。高級ホテルのペストリーショップなんかは、さすがのバランスというか絶妙な配分で仕上げてきます。しつこくない香りと味で、飽きがこない美味しさといった感じです。
 

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エッジが効いたビジュアルのバタータイプのガワを使った鳳梨酥たち
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微熱山丘」の鳳梨酥は、バターのガワと土鳳梨の餡のバランスが良い銘品だと思います。もう少しバターの風味を効かせてくれれば私的最強味
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「微熱山丘」の鳳梨酥は、JALの機内食で提供されたこともあります(2014年)。



は、のタイプに粉チーズを混ぜて作ります。台湾ではチーズ風味のお菓子って結構あるので、現地で愛される味なんだと思います。チーズといっても本格志向の強い塩味、香り、うま味があるわけではなくて、うっすら風味を感じる程度のものです。老舗の洋菓子店「糖村」の芝士(チーズ)鳳梨酥が有名かなぁ。
 

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糖村」の芝士鳳梨酥は粉チーズを使ったガワで人気。
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見た目はわかりにくいですが、粉チーズを練りこんであります。台湾では鳳梨酥に限らず、このタイプのガワを使ったお菓子によく出会います


はハーブやナッツ類等々、色々なものを混ぜたりして、その先の味を追い求めているタイプですね。進化系というか変化球系というか、色々なお店にチャレンジングなガワの鳳梨酥がありますから、気になったら即購入がベストです(次回行くと終売になってたりする)。
ただ私の経験の範囲ですが、については1~3の商品を凌駕するものはまだお目にかかったことがないです。老舗・名店の味がテッパンすぎるんですよね。
来たれ、NEWチャレンジャー。

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台北老爺大酒店(ロイヤルニッコー)」の鳳梨酥は、黒糖を使ったガワです。これはかなり美味しかったですね
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台北にある「明星西點(アストリア)」の鳳梨酥のガワは、ホロホロで特徴的。「中山式鳳梨酥」という名称ですが、近くにある中山堂になぞらえたのか、孫中山(孫文)にあやかったのか。
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上記した「滋養製菓」の鳳梨酥。オシャレなビジュアルですが、夏場は餡子が溶けやすいので扱いが少々難儀。



以上、上記した3分類の餡子と4分類のガワの組み合わせで、市場にある「鳳梨酥」の大部分は網羅されるかなと思います(DSS調べ)。
因みに私の理想は、土鳳梨餡()+西洋クッキー系ガワ(でバター強め)なんですが、まだ出会ってない味だったりします。多分、味のバランスが悪いんでしょうね。くどいかもしれないし・・・いつか自分で作るしかないか。

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ガワの理想は「佳徳糕餅(じゃーたー)」なんですよね。餡子は「微熱山丘」かなぁ。コラボしてくれませんかね?

 

老舗&有名・高級店は安心のクオリティ


あと老舗やメジャー店舗の鳳梨酥は間違いない味です。レッドオーシャン状態の鳳梨酥市場で生き残った名店のそれは、美味しいのはもちろんですが、味や形の源流となっているものが多いです。
市中で売られている鳳梨酥は、名店の味をどこかしら参考にしていることがあります。食べてみると「ああ、●●店系だねぇ」って感想が出てきたりします。

鳳梨酥はお土産物として、パン屋さんやお菓子屋さん以外でも売られています。台湾で最も有名なレストランの一つ「鼎泰豊」でも、非常にクオリティの(価格も)高い鳳梨酥を販売しています。ただ確かに美味しいんですが、上品過ぎるというかお手本のような味というか、個人的にはもっと攻めてほしいです。加油、加油。

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「鼎泰豊」の鳳梨酥は、時々コンビニでバラ売りしてるので、その時に試してみるのも良いかと。



また3星以上のホテルクラス(+宴会場を備えているホテル)になると、ホテルメイドの鳳梨酥を扱っています。ロビーフロアにあるペストリーショップ(パン屋さんとか洋菓子屋さん)あたりの棚に並んでいるかと思います。ホテルお抱えのパティシエが腕を振るって個性的な商品を開発しているわけですが、当然味の方もレベルが高いので安心して購入できる鳳梨酥です。
 

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大倉久和大飯店(台北オークラプレステージ」の鳳梨酥。非常に餡子とガワのバランスが良くて美味しいなぁと思わせてくれる優等生です。昔は外箱の中に直接ケーキが入っていて、カタカタと動いてしまう安っぽさがあったのですが、最近食べてみたら、ちゃんと内包紙に包まれていたのでアップデートしたんだなと感心しました
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台北晶華酒店(リージェント台北)」の鳳梨酥はガワが特徴的。しっとり滑らかで緑豆糕のようなガワに土鳳梨餡が包まれていました。美味しかったです
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台北國賓大飯店(アンバサダー台北)の鳳梨酥は、粉チーズのガワでした。因みにアンバサダーホテルは今建て替え中です(2026年現在)


色々綴りましたが、自分の好きなブランドがあれば悩む必要はないので、それが一番ですね。
 

鳳梨酥は冷凍保存 ⇨ リベイク


お土産の定番「鳳梨酥」ですが、自分で買うだけでなく、現地でお世話になった人からいただくことも多いです。しかも結構な量を。
鳳梨酥はある程度日持ちするものと、しないものがあります。たくさん貰うと嬉しい反面、消費期限が短いタイプだと「どうすんだ、この量」と戸惑ってしまうこともあります。
そんな時は冷凍保存しておいて、食べる前に解凍&リベイクすれば、普通に美味しくいただけるので、いくつかを冷凍庫に入れておけば良いと思います。

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お土産でもらうことも多いので、冷凍保存がおススメというか必須となります


我が家も台湾でまとめて購入したら、帰国後、冷凍庫に保存しています。朝食の食卓時に並ぶことが多いのですが、「酥=クッキー・パイ」」とはいえ、結構食べ応えがあるので、腹持ちが良くて重宝しています。

あと、鳳梨酥はリベイクすると桁違いに美味しくなるので、常温状態でも軽く炙って食べるのがおススメです。大事なことなのでもう一度言いますが「リベイク」して食べて下さい。

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とにかくリベイクせよ。トースターで1~2分炙れば、1ステージ上の美味しさになります
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そしてさらにラム酒をかければ「大人の鳳梨酥」のできあがりです。これはかなりイケルと思うのですが、どこかのお店でメニュー化してませんかね?


 
あくまで今まで食べた経験に基づく小ネタを綴りましたが、鳳梨酥選びの参考になれば幸甚です。では、良いパイナップルケーキライフを!

(note)からもご覧いただけます。

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