売上不振や人材不足、相談相手の不在など、多くの中小企業経営者が日々抱えている悩みは、時に頭を悩ませる大きな壁となりますよね。「どうしたら良いか分からない」「何から手を付けて良いのかわからない」という漠然とした不安は、放っておくと、もやもやした気持ちのまま日々が過ぎてしまいがちです。
しかし、実はこうした悩みの根底には、「自分の中にある大切な想い」が隠れていることが多いのも事実ではないでしょうか?もし、その想いをしっかり言葉にし、目に見える形にできたとしたら、経営者の目はきっと輝きを増しますし、会社の未来も大きく変わるはずではないでしょうか。
今回の経営ブログでは、経営者が日々抱える漠然とした悩みや不安をワクワクに変え、行動や具体的な変化につなげるためのヒントや手法をお伝えします。悩みや課題が希望や可能性に変わる瞬間を、ぜひ一緒に味わってみませんか。
このブログで分かること
- 経営者の“もやもや”を見える化するコツ
- 経営の現場で活かせる計画の立て方
- 小さな一歩を踏み出すためのヒント
- “想い”が現場に伝わるプロセス
- 仲間を巻き込む工夫やアイデア
★ここがポイント!
記事を読みながら「これは自分のことかも?」と感じる瞬間があったら、ぜひ立ち止まって考えてみてください。「ワクワク」を生み出すヒントが、必ず一つは見つかります。
目次
1.経営者の“もやもや”は宝の山
2.想いを“見える化”するシンプルな方法
3.未来が動き出す経営計画のつくり方
4.「まず一歩」から始める実践ステップ
5.小さな“見える化”が未来を変える
みなさん、こんにちは。
忙しいから 楽しいに。~ 未来が見える(だから)笑顔になれる ~
皆様の成長促進パートナー 中小企業診断士のまっちゃんです。
中小企業の現場を駆け回り、組織改革や事業承継などの課題解決をお手伝いしています。
1. 経営者の“もやもや”は宝の山
経営者の皆さん、「売上が思うように伸びない」「人がなかなか定着しない」「気軽に相談できる相手がいない」など、こんな悩みや不安を感じている方は多いのではないでしょうか。実は、こうした“もやもや”は、会社を動かすための大きな原動力になると私は強く感じています。経営の現場では、さまざまな課題が次々と生まれ、その度に新たな悩みや迷いが出てくるものですが、悩みの奥底には、経営者としての「こうありたい」という純粋な願いや、「こんな会社にしたい」という理想が必ず隠れていると感じるからです。当たり前のようなことですが、できていないことの方が多い気がします。
なぜなら、これらの行動の源は、最初はぼんやりとしたイメージでしかなかったり、うまく言葉にならなかったりすることも多いですが、少しずつ自分の内面に向き合い、勇気を出して言葉にしていくと、本当に大切にしたい価値観や「今まさに取り組むべきテーマ」が自然と浮かび上がってくるからです。浮かび上がってくると行動が生まれます。
成果につながる理由を、これまでの経験でお伝えすると、たとえば、「そもそもやっていなかった」「リスクが低く失うものがない」ことが挙げられます。なのに、なぜ行動に移せないのかというと、「何から始めればいいか分からない」からです。相談できる相手に話すという当たり前のことをするだけで、次第にぼんやりしたことが映像になってくるから不思議です。
「もっと社員がイキイキ働ける会社にしたい」という気持ちがあれば、壁打ち相手を見つけると、「働きやすさ」「組織づくり」といった具体的なテーマが見つかるかもしれませんね。最近では、AIに相談していますと話される経営者さんに接する機会が増えました。
なので、“もやもや”は、決してマイナスなものではなく、むしろ会社をより良い方向に導くための“宝の山”だと前向きに捉えてほしいと思います。一人で抱え込まず、信頼できる社員や家族、同業者、またはコンサルタントなどと一緒に話すことで、頭の中の整理も進みやすくなります。「この会社をもっと良くしたい」「もっと笑顔のあふれる職場にしたい」という経営者の想いは、必ず周りにも伝わるはずです。経営者さんが抱えている“もやもや”を意識したとき、それは解決につながる未来への一歩を踏み出しているのだと思います。

★ここでちょっと自問自答!
今、あなたが一番もやもやしていることは何ですか?よければ紙に書き出してみましょう。支援先の経営者さんにも「実際に紙に書いたら、頭がすっきりした!」という声をよくいただきます。
2. 想いを“見える化”するシンプルな方法
頭の中でぐるぐる回っている“もやもや”を整理する一番シンプルな方法は、まずは「思いつくままに書き出してみる」てはどうでしょうか。やりたいこと、気になっていること、不安や迷い、目の前の課題、将来こうなりたいという夢や理想、どんな小さなことでもかまいません。ノートに手書きで箇条書きしたり、付箋に一つずつ書き出して壁に貼ってみたり、パソコンやスマホのメモ機能を使ってみたり。目的は頭の中にあるものを外に出すことです。客観的に自分の思考を眺めるためです。
書き出した一つひとつの項目について「なぜ?」を繰り返して深掘りしてみるのも大切です。「売上を伸ばしたいのは、なぜ?」⇒「社員に安心して働いてもらいたいから」「お客様にもっと信頼してもらいたいから」など、理由を突き詰めていくことで、本音や本当に大切な願いに気づくことができるからです。「これは誰のため?」「どんな状態になったら満足?」と問いかけてみるのも有効です。
でも、面倒だし、続けていく自信がない。私もそうでした。なので、私も相談相手を作っています。続ける仕組みを工夫することで、次第に自分でも気づいていなかった優先順位や、今すぐ取り組みたいテーマが整理されてくると思います。
実際に、私がご支援した経営者さんの中にも「書き出すだけで頭がスッキリした」「やるべきことが自然と浮かび上がった」という声がとても多いです。特に一人で考え続けていると、つい頭の中で堂々巡りになりがちですが、「言葉にする」「書き出す」ことで、どんどん想いがクリアになり、気持ちも前向きになるのを実感されているようです。繰り返しになりますが、一人ではなかなか難しいと感じたときは、家族や信頼できる社員、社外の相談役と一緒にワークショップのように話してみるのもおすすめです。書き出してみたけど、まとまらないと思っても大丈夫、まずは「頭の中にあるものを出す」ことがスタートです。

★ここでちょっと実践!
今の「もやもや」や「気になること」、まずは“思いつくままに”紙やスマホに書き出してみましょう。たとえば、「新しい人材がなかなか集まらない」「目標数字が頭を離れない」「家族や社員にどう話せばいいか迷っている」などなど、どんな内容でもOKです。
3. 未来が動き出す経営計画のつくり方
頭の中で整理した想いや課題を、今度は「行動」に落とし込むときに、力を発揮するのが経営計画ではないでしょうか。「経営計画」と聞くと身構えてしまう方も多いのですが、難しく考える必要はないです。大切なことは、「どんな会社にしたいか」という未来像を、自分の素直な言葉で自由に描いてみることから始めることです。「3年後、5年後、どんな会社になっていたいか」「どんな人が働き、どんな風景が広がっているか」など、できるだけ具体的にイメージしてみてください。
現状を振り返り、理想の姿とどこが違うのか、何が足りていないのかを棚卸ししてみます。「今できていること」「まだ十分でないこと」「これから挑戦したいこと」など、紙やホワイトボードで見える化すると、やるべきことが自然とリストアップされてきます。このとき、最初から完璧な計画を立てようとしないことです。むしろ「今の自分にできること」から一つずつピックアップし、小さなことから始めてみるのがポイントだと思います。
経営計画は実践してこそ意味があります。私なりに経営計画を骨太で捉えると、現状と課題、課題の解決、その効果の、たった4つです。最近より身近に感じるものといえば、補助金ではないでしょうか?補助金申請でも経営計画を立てますが、これも4つで整理できます。たった4つのことで、実践できる計画が出来上がります。
経営計画は、会社を縛るためのものではなく、迷った時や立ち止まった時に立ち返る羅針盤だとも私は考えています。経営計画があることで、経営者自身や社員の目指すべき方向がブレにくくなりますし、数字目標や行動目標を取り入れることで進捗の確認や振り返りもしやすくなります。実際に、簡単な経営計画でも作ってみると、「今までバラバラだった思考が整理できた」「社員とも想いを共有しやすくなった」という喜びの声をいただきます。「大きな夢も、小さな一歩から」です。面倒くさかったりしますが、計画を通じて最初の一歩を一緒に踏み出していきましょう!

★ここで自問自答!
「あなたが理想とする会社の姿は、どんな場面ですか?」
たとえば、「3年後の朝礼で社員が明るく挨拶している」「お客様から“この会社で働きたい”と言われる」などなど
★もうひとつ自分に問いかけてみましょう!
「理想と今の現状、どこが一番違いますか?」
「明日、どんな小さな行動なら始められそうですか?」
4. 「まず一歩」から始める実践ステップ
再度繰り返しになりますが、計画を立てただけでは会社は変わりません。「今すぐできること」から、小さくても一歩踏み出してみることが本当に大切です。たとえば、来月までに社内で経営理念やビジョンを共有する場を設ける、今週中に新商品や新サービスのアイデアをチームで自由に話し合う場を作る、月に1回は数字を見える化するミーティングを必ず行う、社員との個別面談を定期的に行う、など、会社やご自身の状況に合わせて取り組みやすいアクションを決めてください。
「無理なくできること」「自分でもやれそうだと感じること」から始めることがポイントです。小さな一歩を積み重ねることで、経営者自身にも「自分は変われる」「会社も少しずつ良くなる」という実感が生まれます。私は、「勝ち癖をつくりましょう」と伝えています。実際に、「最初は本当に小さな取り組みだったけど、続けるうちに社員の雰囲気が明るくなり、新しいアイデアやチャレンジが生まれるようになった」「思い切って実行してみたことで、会社の空気が大きく変わった」といった経営者の声をよく耳にします。
できる範囲から、確実に実行することです。計画倒れに終わらせず、最初の一歩が成功体験として積み重なると、自然と次の行動につながります。うまくいかないことがあっても、その都度振り返り、「どうしたらもっと良くなるか」と考え続けることが会社の成長に直結します。自分ひとりでは難しい時は、信頼できるスタッフや外部のパートナーと一緒に考えて進めるのも有効だと思います。

★ここで自問自答!
「計画を立てて“やるぞ!”と思ったけど、最初の一歩が踏み出せない」──そんな経験はありませんか?それならば、今すぐできる“本当に小さな一歩”を決めてみましょう。
たとえば、
「今週、社員と1対1で3分だけ話してみる」
「1日1回、“ありがとう”を誰かに伝えてみる」
「数字の見える化ミーティングを5分だけやってみる」などなど
5. 小さな“見える化”が未来を変える
今回の経営ブログ記事が、皆様の経営力向上の一助となればうれしいです。中小企業の現場では、日々さまざまな課題や悩みが絶えませんが、その根底には「もっとよくしたい」「変えたい」という経営者の熱い想いが必ずあります。その想いを見える形にし、社員や関係者と共有することで、会社全体がひとつの方向に動き出し、未来への一歩が踏み出せるようになると感じています。
売上不振、人材不足、相談相手がいないなど、中小企業経営者が抱える悩みや課題は決して少なくありません。でも、その一つひとつは、実は自分の「こうなりたい」「こんな会社にしたい」という想いを見える化することから解決の糸口が見えてくるものだと感じます。まずは頭の中を整理し、小さな一歩でも行動に移してみる。その積み重ねが、少しずつでも経営の景色を変えてくれるはずです。
経営の現場でご一緒する中で、私も多くの学びと気づきをいただいています。振り返りや対話の時間を大切にしながら、共に成長していけたらと願っています。
★ラストの自問自答!
「あなたの“見える化”したい想いは、何ですか?」
たとえば、「もっと社員が笑顔になってほしい」「売上よりも“ありがとう”の声を増やしたい」など、何でもOKです。
私の現場では、「小さな一歩」を書き出して可視化しただけで、会社の空気が変わったという経営者さんの声をいただきます。
「こんな時どうすれば?」「これって他の会社ではどうしている?」など、どんな小さなご相談でもお気軽にご連絡ください。皆様の現場での実践や気づき、ご感想やご意見をフィードバックしていただけると、励みにもなります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
皆様からのご助言、情報提供などは、こちらから

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