こんにちは。
DSSで助手を務めている松山と申します。よろしくお願いいたします。
誰もが「時間を有効に使いたい、無駄にしたくない」という想いを持っています。
私たちに与えられた時間は不可逆であり有限です。時間というリソースを最大限に活用して、より大きな効果を得ようとするのは当然の考えです。
偉大な先人達が残してくれた生きるための知恵や文明の利器も、時間短縮(時短)を目的としたものは少なくありません。自動車、鉄道、飛行機、圧力鍋、洗濯機等々…数え切れません。
時短は「効率」という言葉にも置き換えられますが、寿命がある私たち(を含めた生物)だけが追い求めるモノなのだと思います。効率を高めて効果という果実を収穫する行為は、1000年以上を生きるフリーレン※1のようなエルフには、理解しがたいコトなのかもしれません。
※1 週刊少年サンデーに連載中の人気漫画「葬送のフリーレン」の主人公。悠久の時を生きる長寿種・エルフが主人公の物語で、人生の意味や死生観について深く考えさせられる内容となっています。
「時間を有効活用するための工夫って何があるかな?」と考えてみると、タイムマネジメントとタイムパフォーマンスという言葉が浮かんできます。
前者は効果を最大化するための時間管理を行うこと、後者は費やす時間に対する効果満足度かなと思います。
タイムマネジメントは私たちも良く知る「時間管理」のことで、小さいころから教育を受け、あらゆる場面で実践してきました。受験勉強や部活動、ファミコンのプレイ時間等々、時間的制約がある中で如何にして効果を最大化するか、頭をひねってきました。
時間管理については、スケジュール表などを作って「時間の使い方を見える化する」ことと「確実に実行するための準備を行う」という2つの工夫がおススメです。これらはPDCAサイクルの「P(Plan)」に当たる部分かと思います。予定表を作って管理するのは当然ですが、行動につなげるための強制力を働かせることがポイントになります。
朝、試験勉強をするために、就寝前に机の上に問題用紙と回答用紙、筆記用具を並べ、時計を設置しておく。筋トレの1時間前には、ヨガマットを広げてアームバーやダンベルを並べておく等々…。
言い訳して時間管理の邪魔をするような行為を認めない仕組みを用意します。やる気に満ち溢れていた時の自分と実際に行動する時の自分は、全く別の人間だと思っているので、誰かのために準備する心持ちで動きます。
このような小さな工夫のお陰で、私のような怠け者でも重い腰をあげることになります(あげざる得ない)。
また、時間管理を機能させるために「C(Check)」に意識を向けるのも良いと思います。
先日、友人があるゲームに1年間費やした時間を確認したら(今のゲームは総プレイ時間が集計表示されるようですね)約800時間でした。
友人は「この時間を簿記の勉強に使ったら1級受かってましたね※2」と笑いながら話していました。
※2 友人は簿記2級にチャレンジ中
費やした時間を積み上げて確認してみると、その総量に驚かされることが多いです。効果・効率性を評価し、改善していくために、結果を見える化して総括することも面白いと思います。
偉そうなことを言いましたが、この総括は自分にとっても決して楽しいものではなく、毎回、後悔や反省ばかりが残ります。次は少しだけ良くなっていることを信じて、同じことをぐるぐると繰り返しています。
タイムパフォーマンス(タイパ)は、時間という資源の有効活用という点では同じ目的を持っている考え方と言えますが、アプローチ方法は大きく異なると思います。
基本的には主観的な視点で対象の時間対効果を測り、評価します。「ギターを満足に弾けるようになるまで●●●時間かかる。これは(時間的)投資に対し割に合うのか?」、「●●試験に合格するための勉強時間は約●●●時間。取得後のメリットを考えたら割り合うのか?」等々…。映画を1.5倍速で観るというのも時間対効果を測った結果、許容できる時間を算出した上でのベスト解なのだと思います。
タイパについては、自分で出した価値(効果)基準に基づく考えですから、個々の答えが正しくなります。自分にとって価値あるモノなら、分子(効果)は大きいので分母たる時間は大きくても許されるでしょうし、分子が小さければ分母も小さくする必要があります。
正しい答えは人の数だけありますので、それぞれが考えて行けば良いと思います。
人間として生まれた自分に与えられた時間とは、疑うべくもなく限られたリソースであり、何物にも代えがたい貴重な資産です。どちらの考えもバランスよく取り入れて、時間を有効に使えたら素晴らしいと思います。
私自身も今までの反省とこれからの戒めとするために、このことを心に刻もうと思います。
雑文となってしまい申し訳ありません。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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