まっちゃんの経営ブログ

「モレなく、ダブりなく」を考える。どちらを優先にしたらよい?

パートナー診断士 松山さんのブログになります。

こんにちは。
DSSで助手を務めている松山と申します。よろしくお願いいたします。

ビジネスの場では「モレなく、ダブりなく」という言葉がよく使われます。必要な要素を網羅しつつも重複がないようにするというロジカルシンキングのフレームワークで、MECE(ミッシー)とも言われます。経営戦略から具体的手法に至るまで、全ての意思決定において必要となる基本的な考え方です。仕事だけでなく生活の場でも有用であり、非常に実践的な思考方法だと思います。当然、自分もこの考えを心に深く刻み込んでいます。

「モレなく、ダブりなく」のどちらを優先にしたらよいのか?という命題を突き付けられることが結構あります。もちろんベストは両立させることなのですが、そういう訳にはいかないこともあります。その場合、自分はまず「ダブりなく」を考えます。「モレなく=必要なモノに気づく」ためには、「ダブりなく=余りがない」の状況であることが重要ですから優先すべきは後者となります。また「ダブりなく」するには、無駄を省くという答えになることが多いので取り組みやすいと思います。

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私の自宅オフィスです。畳の上にヨガマットを引き、その上で業務。基本的に作業はPCで行いペーパーレス。今は寒いのでキャンプ用のシュラフにくるまって就業します。 

自身の身体について考えてみます(油断したら太る体質の場合)。自分は循環器系に疾患を持ちやすいのか、消化器系が弱いのか、泌尿器系の数値をモニタリングすべきなのか…。健康診断の結果ですが、肥満率が高い(=ダブりあり)と自分の本当のウィークポイントを掴みづらいと思います。担当医にも「まずは体重を落としましょう」と言われるだけです。
過去、自分も体重が10kg近く増えた時、様々な数値が基準を超えて不健康状態となりました。その後、糖質コントロールや筋トレを行って体重を戻したのですが、それでも改善しない数値がいくつか残りました。その結果として今後、重点的に管理すべき機能や器官のことがわかるようになりました。
「ダブりなく」するという考え方は、健康管理においても有用と言えると思います。

一方で「ダブりなく」信者になり、やりすぎて必要なモノも削ってしまうのは危険です。私の場合は体重を落とし過ぎた結果、体脂肪率が13%を下回ったあたりで足に痺れを感じたり、冷え性が酷くなってQOLが下がってしまいました。何事もホドホドが良く、バランスが大事だと反省しました。

また、自分はよく物欲がないと言われます。
確かに家の中を見渡してみると、自分のモノはあまりないかもしれない。

多く所有しているのは洋服ぐらいでしょうか。
日本には四季がありますし、色々な場面に合わせた服装も考えなければならないので、ある程度の種類と点数は必要です。オシャレをするのも嫌いではありません。気に入った服を着ればテンションも高まりますしね。

趣味はありますが、モノが増えない創作や消費活動がほとんどです。楽器演奏やスケッチ、旅行に食べ歩き等々…。担当楽器は打楽器でスタジオレンタルが基本、スティックを2セット持っているだけ。スケッチはipadを使い、旅行先で買うお土産は消えモノばかりです。
ミニマリストのように規律や目的をしっかり持っているわけではないし、断捨離といった特別な行動もしていないのですが、自宅にあるモノは年々減るばかりです。なぜだろう?

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趣味の三種の神器。ipadとスティック、パスポート。今はこの3点があれば何も要らないかも。 

以前、自室を観た知人に「独房みたい」とつぶやかれたことがあります。
趣味でつながる仲間には「修行僧みたい」と言われ、「終活?」とも聞かれました。
確かにTVやブルーレイレコーダはないし、食器類は白系の皿が最低限、本は電子書籍。消耗品や細かいものはスーツケースに収納している(旅行用で使用する時に中身を出します)ので殺風景かもしれませんね。
飾りっけはないのですが、機能的ではあるんですよ、我が家は…。

昔はそれなりに所有欲や購買欲もあり、興味を持ったモノを人並みに収集していました。音楽CDやプラモデル、ゲーム、Tシャツ等々…コレクターというほどではありませんが、大好きなものに囲まれて満足する時間を楽しんでいました。今は全て手放してしまいましたが。

では、なぜこのような生活スタイルになったのか?
色々所有していても、自分が必要な時にそれを気づかずにスルーしてしまう、または見つけられない、取り出せない。その結果、機会を損出してしまうのが残念だと思ったからです。
「必要なものを必要な時に見極めて活用できる」ようにしたかったので、自分が管理できる範囲のものだけを扱うことにしたわけです。それを長く続けた結果、トンガった部屋が誕生してしまったようです。

生活の中で「ダブりなく」を実践していた結果、モノは減り、生活スタイルはシンプルになり、足りないモノを知り、必要なモノがはっきりわかるようになりました。
今「モレ」ているモノも、緊急性があるモノは多くないですし、感度の高い自己管理の中で足りないと自覚しているわけですから、見逃すことはありません。
ですから、まずは「ダブりなく」する方が良いだろうと思います。

モノを持たない生活が良いとは言えませんが、持ちすぎる生活は周りが見えにくくなりやすいです。どちらの生活が充実するのか、バランス重視型が良いのか、正解はそれぞれなのですが、私は持たない生活の方が楽です。
一方で、コンサルティングの話でもシンプルな経営を志向するので、お客様への提案もストイックなモノになりがちだと思います。修行僧を目指すような内容にならないように自分を戒めなければなりませんね。バランス、バランス。

では、来年もDSSをよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください。

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