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中小企業診断士のまっちゃんです。
中小企業の現場を駆け回り、組織改革や事業承継などの課題解決をお手伝いしています。
生成AIと聞けば、ChatGPT、Bard(いまはGemini)など、すぐに言葉が出てくるのではないでしょうか。ChatGPTの普及で生成AIという言葉が有名になりましたが、ChatGPTが登場するよりも、ずっと前からあった言葉だということを知りませんでした。
さて、生成AIブームのきっかけになったChatGPTとは、対話型のAIのことだとご存じの方も多いでしょう。私も最初は3,4個程度の対話型AIしか知りませんでしたが、今では次々と生まれていて、覚えられないほどです。
私が思い出すだけでも、ChatGPT、Gemini、Copilot、perplexity、Adobe Firefly、Claude、wrtn、天秤.AI、Felo、Napkin、Image Creator、Stable Diffusion、SUNO、Gammaなどなど、ほんとうにいろんなAIが出ていますね。
これらの生成AIを大別すると、SUNOのように音楽作成を得意とするAIもありますが、多くは文章作成系、画像作成系、調べもの系のいずれか、またはこれらを兼ね備えたものに分かれるように感じます。

梅の花を楽しめるのも僅か。桜のつぼみが膨らんでいました。
生成AIは「魔法の杖」ではない
生成AIの進化は目覚ましいですが、その本質はあくまで「統計学的思考」だと私は考えています。大量のデータに基づいて、最も可能性の高い言葉や画像を生成しているので、AIに「質問」する私たちが、どれだけ質の高い情報を引き出せるかが重要になります。
例えば、生成AIに「中小企業の売上を上げる方法を教えて」と尋ねたらどうでしょうか。中小企業といっても、人の顔や性格と同じくらい異なるので一般的な回答になりますよね。いわゆる優等生の回答に。なので、「地域密着型の○○をしている中小企業が、お客様との関係を高め、リピート率を向上させるための具体的な施策は?」のように、問いかけを具体的にすることで、より実践的なアイデアを得ることができます。また、質問を複数回に小分けして行うのもアリだと思います。
経営者が生成AIを活用するメリット
では、経営者は生成AIをどのように活用すべきでしょうか?
例えば、次のようなメリットがあると思います。
メリット
・アイデア出しの壁打ち相手
・情報収集の効率化
・コンテンツ作成の支援
・業務の効率化
最新のトレンド AIエージェントとマルチモーダルAI
2025年、生成AIのトレンドはさらに進化しています。私は注目しているのは、AIエージェントとマルチモーダルAIでしょうか。
AIエージェントは、例えばスマートフォンに搭載されています。利用者の指示に基づいて、出張の手配、会議のスケジュール調整、顧客へのフォローアップなどを自動化できるというもの。自動車にも広がっているなど、近い未来の私たちの生活に大きく影響していくのでしょうね。
マルチモーダルAIとは、文字情報だけでなく、画像、音声、動画など、複数の種類の情報を組み合わせて処理できるAIのことです。様々なAIが登場し、そのAIが協力し合うことで、より深い洞察を得ることができるというものです。異なる視点も持ったAIたちが専門知識を出し合って協力するようなイメージでしょうか。
AIの限界と新たなリスク
皆さんが知っておられるとおり、生成AIは万能ではないということを意識しなければなりません。
たとえば、顧客情報や社内情報など、機密性の高い情報をAIに入力する際は、情報漏洩のリスクを十分に考慮する必要があります。例えば、他が生成AIに質問したときの回答に入力した情報が含まれる可能性があるからです。なので、私たちが情報をAIに入力すると、その情報がAIのデータに統合されて漏洩する可能性があると考えて、加工して利用するとか、注意を払う必要があると感じます。
その他、考えられることを挙げてみました。
限界とリスク
・生成AIはあくまで過去のデータに基づいて情報を生成するということ
・AIが生成したコードやテキストの所有権は曖昧だということ
・AIの学習データに偏りがあるということ
・AIが生成したものが、著作権侵害など法規制に違反する可能性があること
AIを過信せず最終的には人間の判断が必要だということ、また生成AIに利用制限など記載のあるものは確認しておくことで、これらのリスクは軽減されるのだろうと思っています。

高台にある境内から眺める景色もいいですね。
経営者が知っておくべき、プロンプトの重要性
生成AIを効果的に活用するためには、質問の内容がととても重要だと思います。生成AIでは、「プロンプト」と呼ばれる指示文のことです。プロンプトとは、AIに対してどのような情報を生成してほしいかを伝えるためのものです。
では、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。私も関連する書籍などを読み、実際に使ってみた経験から、次のようなことを心がけることで、より求めている回答が得やすくなったと感じます。
心がけること
・曖昧な表現を避けて具体的な指示を出す
・AIに特定の役割を与える
※例えば、「私はマーケティングコンサルタントです」と指示する
・目的やターゲット層、期待する成果などを伝える
・一度の指示で満足のいく結果が得られない場合は、プロンプトを修正して何度も試す
・「~について、創造的なアイデアを5つ提案してください」のように指示する
生成AIは、経営者にとって強力な「相棒」となりえる感じます。同時にAIを使いこなすには、その本質を理解し、適切な問いかけをすることが不可欠だと思います。
みなさんは、どのように生成AIを理解し活用されていますか?今回は生成AIの自社ビジネスに活用について触れました。お気づきの点などのご助言、役立つ情報など、ぜひ教えていただけましたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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