まっちゃんの経営ブログ

公共交通機関のトラブル発生時の心構えと、対応方法について考えます

こんにちは。
DSSで助手を務めている松山と申します。よろしくお願いいたします。

先日、東北新幹線の連結が走行中に外れてしまい、列車が緊急停止するという事故が発生しました。このトラブルにより新幹線148便に遅れが生じ、129便が運休したとのことです。利用者15万人余りに影響が出たらしいですが、私もその一人でした。

しかも運悪く、この日は青森までの日帰り出張で新幹線による長距離移動。夕方前に訪問先を出て、青森駅で一休みしようかなと思った矢先にトラブルを知りました。ネットで14時30分ごろ復旧という情報を確認したので、まあ列車が遅延しても何とか東京には戻れるだろうと思っていました。

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「はやぶさ」と「かがやき」の2ショット。メカ好きのキッズは大喜びです(with 私)

 

所用を済ませてタクシーで新青森まで移動し、新幹線改札に向かうと予想通りの人だかり。ふと、最新の発車標を見ると予約している便の表示がありません。前後の列車の案内はあるのに・・・。
妙だと思い、タブレットを抱えている駅員さんを捕まえて予約便の運航について尋ねてみると、

「え~、わかりません。お客様の列車の運休情報は届いていませんが、運航予定の連絡も来ていません。」

とさらりと答えてくれました。
東北・北海道新幹線「はやぶさ」は全席指定ですが、トラブル発生時には立ち席利用が可能となります。運航している便に飛び乗って東京まで立って帰るか、座席を確保している予約便がホームに無事入線してくることを期待して待つか、さてどうしよう・・・。

ほんの一瞬だけ考えたのですが、駅員さんのきっぱりとした対応というか、涼しげな態度というか、そこに何か感じ取るものがあったので(機動戦士ガンダムの劇中なら「きゅぴーん」という描写になりますね)、ほぼ即決で予約便を放棄して入線してきた新幹線に乗ることにしました。飛び乗った便は徐行運転を繰り返したため、車内では5時間近く立ちっぱなしでしたが、無事帰京することができました。

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気合を入れて、立ち席で帰ります

 

帰宅してわかったのですが予約便は運休になっており、自分の直感を信じて良かったという結果になりました。個人的な感覚ですが、トラブルの際には「えいやっ」の決断が良い方向に向かうことが多いような気がします。もちろん未来の答えはわかりませんが・・・。

前置きが長くなりましたが、やっと本題です。
公共交通機関の遅延・欠航などのトラブルは、誰でも遭遇する可能性がありますし、回避することはほぼ不可能です。
我々に必要なのはトラブル発生時の対応力で、ダメージの極小化だと思います。
私自身も、仕事やプライベートで公共交通機関を利用するため、多かれ少なかれ遅延・欠航トラブルには巻き込まれます。そしてその時にどう立ち振る舞うかが重要なのかなと考えています。
そのために心がけていることですが、個人的には

1. 旅程・経路を俯瞰しておく
2.弾力性の高い計画を立てる
3.有事の際には即決する

の3点を挙げたいと思います。

1は、目的地に移動するまでのベスト解(自分が選んだ解)とは違う選択肢も把握しておくという事です。
例えば東京から甲府に移動するとして、ベスト解が「JR特急かいじ・あずさ」利用でしたら、バス、普通列車利用のシミュレーションもしておくと良いと思います。あと念のため、JR東海道線&身延線廻りのルート(別会社利用の大廻り)も調べておくと、さらに良いと思います。
近距離や天候が安定している時期の移動だったら、そこまで考える必要はないと思いますが、逆であれば結構重要となります。

つい最近ですが、関東の広範囲で降雪が観測された日にJR中央線のダイヤが大幅に乱れました。丁度、諏訪と甲府に出張があったのですが、この時はあえてバス移動を選んで予約を抑えてあったので、トラブルを回避することができました。
さすがに雪やダイヤの乱れは予期できませんが、この時期はJR東日本の乗り放題チケット「キュンパス」の適用期間だったので特急列車が混むと思い、天邪鬼な選択をしていました。偶然の結果ではありますが、様々な経路の確認と想像力を働かせていたことで幸運を呼び込んだのではないかと思っています(ちょっと強引)。
地図オタ&時刻表オタだったのも、良かったのかもしれません。

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各社の乗り入れ等、運航管理が複雑になった分、トラブル対応も大変になっていると思います

 

2は、タイトな旅程なら、変更の利きやすい条件の移動チケットを選択することです。
別の言葉で言えば価格に余裕を持たせることでしょうか。
短いスケジュール&慌ただしい移動なら、できる限り安い料金で行きたいところですが、ここは冷静にリスクと天秤にかけてみると良いと思います。
因みにここでのリスクは天候や時期的なイベントであったり、トラブル発生時の選択の幅でしょうか。ストレスも考慮して良いかもしれません。

時間に余裕のないスケジュールなら、有事の際に融通の利くチケットが安心です。ホテルの予約でも変更条件の緩いものを選ぶ方が良いと思います。もちろん料金は高くなりますので、無条件におススメするわけではありません。行き慣れた場所に行く場合、ホテルや移動手段に多くの選択肢が用意されている場合は、価格重視で良いと思います。

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帰国してすぐさま出国する旅程を組んだ時に、帰国便が見事にディレイ。出国便に乗り継げなくなったので日付変更して一時帰宅する流れに。空港に到着するとグランドスタッフさんが飛んできて、空港ホテルのバウチャーを渡してくれました。タイトな旅程だったのでFSC※を選んで正解でした
※フルサービスキャリア。機内食や飲料も予め運賃に含めて提供する等、従来型サービスを提供する航空会社 =レガシーキャリア

例えば「夏休みに台湾へLCCを使って短期間&過密スケジュールの旅行」を計画するなら、1や2の要素はどこかで取り入れたほうがリスクは少ないと思います。
台風発生の可能性、航空券やホテルの価格(稼働率)、観光客の多さ、色々考えるべきことはありますので、ある程度お金を掛けるかスケジュールに余裕を持たせた方が安心だと思います。

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台湾や周辺地域の台風は超大型タイプが多く、遭遇すると旅程に大きな影響を与えます。6月から10月までの時期は要注意です。マックもガラスに台風対策中

 

3は、トラブル発生時の行動指針です。採るべき選択肢は色々あるかと思いますが、ある程度悩んで絞り込んだ中でのチョイスなら、どれを選択しても大外れはないはずです。むしろ決断を早くしたほうが吉と出ることが多い気がします。迷いすぎると邪念も出てきますから、逆に選択肢が増えてしまうかもしれません。

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台風は仕方がない。腹をくくりましょう。大幅ディレイ後の出発でしたが、機長が機内放送で「気合い入れて遅れを巻き返します」とリップサービス。ちょっと和みました

 

あと1と2は、3の即決をアシストするための「備え」という意味もありますね。
富山から羽田に戻る飛行機が、機材繰りができずに欠航したことがありました。フライト当日にANAさんから連絡があったのですが、富山に向かう予定の機材が天候不良のために九州から辿り着けないとのことでした。

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今はプッシュ型の通知サービスが普及しているので、トラブル対応がしやすいです
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昔は、航空会社から滞在先のホテルにディレイの連絡が届くこともありました。キャセイ航空の対応力はとても優れていたと思います

 

ここで頭に浮かんだ選択肢は、1)北陸新幹線に変更、2)夜行バスに変更、3)小松空港に移動して最終便に飛び乗る(ANAさん提案)、4)明日に変更、でしたが、選んだのは選択肢4。翌日はフリーだったのと、ブッキングクラスが高い航空券を選んだので(変更条件が緩い)リクエストが通りやすく、手早く予約変更を済ませました。そしてすぐにスマフォで宿を抑えて、ほっと一息つくことができました。
この時も複数の経路を把握していたことと、日程とチケットに柔軟性を持たせておいたことで、ダメージを少なくすることができたのかなと思います。
1と2を考慮しておいたので、安心して3の行動に移れたということです。

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空港移動におけるリスクヘッジも重要です。フライトは予定通りなのに、大雪で空港までたどり着けずにNO SHOW、という経験は学びになりました。以降、天候不安の時は前入りも検討しています。特にLCC利用の時は、結構気を使いますね

 

また3については、自身の身を守るという点でも重要な行動指針になるかもしれません。特に海外で「有事」に遭遇した場合は、自分で決めて自分で動くことが基本となりますので。

ドイツのある空港ホテルに滞在した時に、火災報知器が鳴り響いたことがありました。急いで廊下に出て窓から階下を見下ろすと、コック帽を被ったままの料理人がホテルの正面口から飛び出してきたので、これはマズいと思いパスポートと財布を握りしめて階段を駆け下りました。

途中、東南アジア系のハウスキーパーが作業をしていたので「非常ベル鳴ってるよ!」と声を掛けたら「大丈夫。問題ないよ」とにっこり微笑むので、思わず日本語で「ダメ!」と言って、手を掴んで一緒に飛び出しました。

ホテルの入り口は宿泊者や従業員で溢れていました。ガウンを羽織った部屋着のままの宿泊者には少し驚きましたが、彼の行動は正しかったと思います。
この騒ぎの原因は調理場で発生した小火騒ぎでしたが、有事の際にはとにかく自分で動くべきと実感した出来事でした。

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空港に着くとホッとしますが、気を抜いてはいけない

 

フランスのある空港でも即決を迫られたことがあります。
滞在した街にある空港がアクセスしやすい立地にあったので、飛行機でも観に行こうかなとトラムに乗って出かけたことがありました。
そこで出発ロビーを歩いていたら、誰かが「爆弾だ!」と叫び声をあげたのです。
その瞬間、フロアにいた全員が中腰になり一目散に入口に向かって走り出しました。私も恐怖&実感無い気持ちが混じる中、声と反対の方向に逃げましたが、足早に現場に向かう武装した空港警備(兵士?)の方達とすれ違い、ぞっとしたのを覚えています。急いで外に出てトラムに飛び乗って空港を離れたので、この顛末はわかりませんが、即決・即断が迫られた事象だったと思います。
まあ、この場合の選択肢は「逃げる」一択しかなかったんですけどね笑。

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空から観れば牧歌的な景色で心休まるのに、地上では結構タフな目に遭うのがフランスの印象です

 

自分が慎重な性格&オタクであること、個人旅行好きからの経験則的思考ではありますが「公共交通機関のトラブル回避(ダメージ極小化)の考え方」、どうぞご笑納ください。ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました。

・・・あらためて思ったのですが、結構ひどい目に遭ってるなワタシ。

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台北桃園で大幅なディレイに遭遇。すぐさまケータリングサービスを実施して乗客の胃袋を掴んで心を落ち着かせるキャセイ航空さんでした

 

こちらのサイト(note)からもご覧いただけます。

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