みなさん、こんにちは。
中小企業診断士のまっちゃんです。
さて、第2回公募が始まっている事業再構築補助金。
既に第1回の公募申請をされている事業者様におかれては、間もなく公表予定の採択結果が待ち遠しいのでないでしょうか。
多くの事業者様が採択されて、経営がよくなってほしいですし、万一、不採択となられても、再チャレンジしようとお考えの事業者様は今回の公募に申請し採択されてほしいと思います。
第2回公募では、前回と公募内容に大きな違いはありませんが、事業計画書の枚数について、補助金額1,500万円以下の場合は10枚以内と変更になっています。補助額が100万円から6000万円と金額の幅が広いので、見直したのかもしれません。
金額によっては枚数が減りましたが、より簡潔にポイントを押さえた計画が求められるように思います。
前回、「補助事業の具体的取組内容」の記載欄について触れました。
おさらいをすると、
会社の事業内容や置かれている現状を説明し、直面している課題解決のために事業再構築が必要なこと、そして事業再構築の取り組みによって課題が解決に結びつくストーリー、最後にその取り組みの効果を定量的に説明するというものです。
今回は、「将来の展望(事業化に向けて想定している市場及び期待される効果)」に記載する項目になります。
ものづくり補助金などを含み、経験上で申し上げますと、
前述の「補助事業の具体的取組内容」は、多くの事業者様はよく書かれています。
一方で、「将来の展望」は、相対的に書けていない事業者様が多いです。
ということは、採択の成否に「将来の展望」の内容が大きく関わっていると言えるのかもしれません。
カラーバス効果という言葉をご存じの方も多いと思います。カラーバス効果とは、自分に関係があるものについては、情報が自分に入りやすくなるというもので、例えば、車を乗りかえると同時に町中に同じ車が多いことに気づく、好きなブランドのロゴがよく目に入るなどの経験はないでしょうか。
「補助事業の具体的取組内容」は、普段から取り組んでいることに関連するので、関心が高く多くの情報も入ってくるので書きやすいのだと思います。
一方で、「将来の展望」は今回の取り組みが事業として成り立つのかどうかといったことを聞いてきます。目の前のことを懸命に働き、そこまで考える余裕がなかった。新たな取り組みなので、掘り下げて考えたことがなかったといったことが、書けない理由かもしれません。
話を元に戻すと、
この欄でのポイントは、今回の取り組みが想定しているユーザ・マーケット、その取り組みの現在の市場規模と将来の見通しの二つです。
大きなマーケットから考えると、どこから考えていけばよいか悩む方も多いと思いますが、
一例として、まずは目に見えるお客様を思い浮かべてはどうでしょうか。
目に見えるお客様が見込み客になってくれるのが最良ですが、今回の取り組みよって、買ってくださるお客様がいる、利用してくださるお客様がいるので、最低でもこれだけは売れるだろうといった見込みができれば、確実に売上につながります。
次に、もっと大きいマーケットを考えていくと、さらに売上が増える期待が高まります。
私は、多段式ロケットをヒントに『多段式メソッド』と呼んでいます。
目標に到達するために、いくつもの小さなゴールをつくることで、目の前ことが具体的になってきます。
カラーバス効果が、「将来の展望」でも感じられるようになれば、実現性が高い計画に近づいていると思ってよいと思います。
事業再構築補助金事務局ホームページ
https://jigyou-saikouchiku.jp/
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