まっちゃんの経営ブログ

成功者に備わるパーソナリティとは?

「シンガポールの友人が久しぶりに来日し、旧交を温めたエピソード。彼の特徴である迅速な意思決定、合理的思考、環境適応力、人間味あふれる魅力について、彼の成功体験とともに描写しています。」

こんにちは。
DSSで助手を務めている松山と申します。よろしくお願いいたします。

先日、シンガポールの友人に会いました。
彼にとっては4年ぶりの来日で、今回は首都圏を周遊する旅だったようですが、私のために何日かを空けてくれました。
おかげで無事、旧交を温めることができたのですが、彼の近況を聞いて少し考えさせられました。

彼は私が知る限り二つの事業を成功させた経営者なのですが、また新たに仕事を始めたとのこと。
疫病期間中、身動きが取れない状況の中で会社を清算して、新たに目をつけた事業に進出したそうです。
彼のすごいところは、投資家ではなくて実業家ということ。しかも、それぞれの事業は全く別物で、毎回新しいジャンルにチャレンジしていることです。

会うたびに彼のバイタリティを見せつけられて舌を巻くのですが、今回、あらためて気づいたことがあります。
彼の行動を見ていて、私にはできないと感じることが何回もあったのですが、ビジネスの場においてはそれが彼の強みとなり、成功のアシストをしているのではないかと思いました。もちろんそれだけで成功はつかめませんが。

彼には、

1.意思決定が早い
2.合理的思考をもつ
3.意思表示をはっきりする
4.環境の変化を楽しめる
5.情緒的でもある(人ったらし)

 という特徴があります。

1.意思決定が早い

彼をローカルスーパーへ案内した時のことです。
「もうお土産は買ったしなぁ」とあまり乗り気ではない様子だった彼。店内を回りながら、バラマキ用のお菓子や自炊用の出汁の素をポイポイと買い物かごに入れていました。ふと、牛肉売り場で立ち止まり、和牛のブロック肉を見つけると目の色が変わりました。

「・・・エーファイブじゃん、これ!」
彼が手に取っているのは確かに無名ブランドではありますが、北海道産A5ランク和牛のブロック肉です。

「シンガポールではなかなかA5和牛売ってないんだよ。A4までなんだよね…出会っちゃったよ(すごい興奮)。悪いけどカゴに入れたコレとコレは戻して来てくれる?」
と、いつも誰が買うんだと横目で見ていた高級塊肉を、あっさりと買い物カゴに入れてしまいました(しかも商品を棚に戻すのは私。しかも一度手に取ったものを戻すなんて・・・お店の方、申し訳ありません。もう、彼は肉塊に夢中です)

彼に聞いて知ったのですが、シンガポールは農産品の持ち込みに制限はないとのこと(細則はあります)。
「だって自国産品ないからね。植物検疫の必要ないんだよHaHaHa(空港で輸出検疫証明書を発行してもらう必要はあります)。まあ、牛肉は1人5キロまでの制限があるけどね。それ以上は商売とみなされるよ。あとはホテルで冷凍庫に入れてもらえばOKさ」

ホクホク顔の彼とレジに向かったのですが、精算画面に出たお会計の価格は50,000円オーバー。
さっきまで一袋数百円のお菓子を選んでいたのに、一瞬で数万円のお会計。
ためらいはないんですよね。自分の価値観で動くので、意思決定のロジックはシンプルなのかもしれません。だから決めるのが早い。もっと悩めよと思うこともありますけど。正に「兵は神速を貴ぶ」を実践しています。

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シンガポールは新しいものをとり入れて、変わり続ける国です。 変化を恐れず進むスタイルは、国民気質なのかもしれません

2.合理的思考を持つ

お酒はあまり飲まないけど、梅酒は大好きな彼。
デパートで良さげな梅酒を選んでお土産に渡したのですが、すぐに部屋に戻って代わりに「これあげる」と持って来たのが、ワイナリーに寄って買ったのであろう白ワイン。

「せっかく買ったのに悪いよ」
と言うと、

「いや、梅酒の方が良いから、こっちはあげる。持って帰るお酒は1本って決めてるんだ」
と、自分用に買ったお土産をあっさりと手放してきたのです。

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整然と立ち並ぶ建物の赤い屋根はシンガポールの歴史と文化の象徴です。英国統治時代に持ち込まれた欧州の建築様式だそうです。合理的で綿密な都市計画もシンガポールの特徴です

3.意思表示をはっきりする

何を食べたい?と聞くと、必ず具体的な答えが返ってきます。

「フォーマルな日本食はたくさん食べたから、和のテイストが入ったカジュアルイタリアンが良いな。醤油パスタみたいなやつとか。」、「ラーメンが良いね。とんこつか味噌味。」

「なんでも良いよ」とか「おまかせするよ」という言葉はありません。
アテンドする身としては非常に楽ですし、彼も食べたいものが食べられます。ビジネスの場でも、情報の齟齬によるトラブルや無駄の発生を抑えることができますので、意思表示をはっきりするのは重要だと思います。

4.環境の変化を楽しめる

日本に来たら、日本のものを食べる。それが高くても安くでも、どんな食材や調味料を使っても、とにかく食べてみる。彼は好奇心のバケモノです。
初めてクサヤを食べた時も「サキ(酒)と合わせたいね!」という反応。素直にコイツすげーなと思いました。

今回は、別の友人と赤羽※で昼間から飲み歩いたのが楽しかったと言ってました。秩父の名物「みそ豚丼」も美味かったとのこと。私、食べたことないぞ。
どこでも生きられる(≒どこのものも食べられる)タフさって、ビジネスマンとしても持っていたい地力だと思います。

まあ、彼も帰国が迫った夜に「チリ(ソース成分)が足りない」と感じ、宿の近くのタイ料理屋に行って「カオマンガイwithもりもりチリソース」を食べて補給したらしいですが。

※東京北区赤羽駅周辺には、朝から営業する飲み屋があります。もともとは夜勤明けの人達のために昼間から営業していたらしいです。

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日本統治時代の歴史を学ぶには「OLD FORD FACTORY」がおススメです。

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シンガポールの歴史認識と発展の理由、その強さについて知ることができると思います

5.情緒的でもある(人ったらし)

最後のパーツですが、これもビジネスの場、いや社会生活する上で必要なことだと思います。
一見、ドライに見える彼ですが、実はとてもウエットな一面もあるんです。喜びは身体いっぱいに表現するし、涙もろい。私のお悩み相談にも、とことん付き合ってくれます。そして苦しさを共有してくれる。
こういう一面を見せられると、ころっといってしまうんです。人間味に惚れてしまいます。
仕事の場でもAIが交渉をする時代にならない限りは、積み上げてきたお互いの関係や情の部分で話が進む時があると思うんですよね。少なくとも私には有効です。
料理で例えるなら、スパイスみたいな役割でしょうか。

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紅葉を楽しみにしていた友人が感激したのが「イチョウ」の木々でした。「Ginkgo!Ginkgo!」と叫びながら、夢中で写真を撮っていました

これらは成功のための必要条件ではありません。あくまで結果論、事業に成功した彼の個性であり、十分条件に過ぎないのですが・・・でも素直に「ああ、これなら成功するかもな」と思わされてしまいます。
成功した人は、すべからく備わっているパーソナリティなのかなと。

私も少しでも真似ができればと思うのですが、難しいですよね。
彼の個性なのですから。
まあ、がんばろうっと!

 

こちらのサイト(note)からもご覧いただけます。

 

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