まっちゃんの経営ブログ

職場のコミュニケーションをもっと気軽に、でもしっかり改善する方法

「明るい職場で同僚同士が笑顔で会話している様子。和やかな雰囲気が伝わる光景。」
みなさん、こんにちは。

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中小企業診断士のまっちゃんです

今回は「職場の人間関係を改善する方法」について、ウイリアム・グラッサー博士の選択理論を基にお話ししたいと思います。経営者の方々とお話ししていると、職場の課題として人間関係の悩みをよく耳にします。そんなとき、選択理論を活用すると、より良いコミュニケーションが生まれて、人間関係がスムーズになるように感じています。実際に私も、コンサルティングの現場で選択理論を取り入れることで成果を感じる場面が増えました。

選択理論とは?

選択理論の基本的な考え方は「私たちの行動はすべて自分の選択によるもの」というもの。他人を直接変えることはできなくても、自分の行動を変えることで周囲に影響を与えることが可能だ、という考え方です。
例えば、職場でミスを繰り返す部下にイライラしてしまうことってありますよね。このとき、「イライラを抱えるのは自分の選択だ」と捉え直すことができれば、相手への接し方も変わります。「どうすればこのミスを減らせるかを一緒に考えよう」と声をかけることで、状況が良い方向に進む可能性が高まるというものです。

人間関係改善のカギは「基本的欲求」にあり?

選択理論では、人間の行動は5つの基本的欲求を満たすために行われると考えます。この5つの欲求を理解することで、職場での人間関係を円滑にするヒントが得られます。

〇愛・所属の欲求(愛されたい、仲間とのつながりを求めたい)
〇力の欲求(認められたい、役に立ちたい)
〇自由の欲求(自分のことは自分で決めたい)
〇楽しみの欲求(好きなことをしたい)
〇生存の欲求(食べたい、寝たい、ゆっくりしたい)

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私のコンサルティング経験では、部下がやる気を失っている場合、その原因の多くは「身近な人との関係が満たされていない、認めてもらえないといったケースが多いと感じています。
経営者として、時に厳しい指導をしなければならない場面もあると思います。そのようなとき、選択理論では指示的な言動をできるだけ減らして、相手の自発性を引き出すことを推奨しています。指示的な言動とは、命令や批判、罰などを通じて相手を動かそうとするものを指します。

例えば、業務が遅れている部下に対して、「なんでこんなに遅いんだ!」と責めるのではなく、「どんな課題があるのか教えてもらえますか?」と聞いてみる。こうした言葉の選び方一つで、部下が感じるプレッシャーが大きく変わりますし、結果として自発的な行動を促しやすくなるように感じます。


職場での、理想の世界を共有する

選択理論では、人は皆、自分の中に願望に近い理想の世界を持っていると考えます。自分が満たしたい欲求や理想像のようなものです。職場でお互いの理想の世界を共有することで、メンバー間の認識のズレを減らすことが期待できます。とはいっても、どうやって理想の世界を共有するの?と思いますよね。
選択理論では、傾聴する、支援する、励ます、尊敬する、信頼する、受容する、意見の違いについて交渉するといった、『人間関係を築く七つの習慣』を使うことを薦めています。
例えば、プロジェクトの初期段階で、メンバーに「理想の成果物はどのようなものか」「どんなプロセスで進めたいか」を話し合ってもらう時間を設けるといったものです。経営者やリーダーが望んでいることを固執する前に、個々人の価値観や優先順位をすり合わせることで、ゴールに向かって一体感を持って進めることが可能になっていきます。

「選択の自由」を尊重してやる気を引き出す

人は自分の選択に責任を持つ傾向があり、強制されるよりも、自分で決めたことのほうが意欲を感じるのではないでしょうか?そのため、職場で部下やチームメンバーに選択肢を与えることが重要となってきます。

例えば、「この方法でやって」と指示するのではなく、「A案とB案があるけど、どちらが良いと思う?」と選択肢を示すといった具合に。自分で選んだという感覚が、相手の責任感とやる気を高めます。

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今回のブログでは、師事している井上千代先生の教えを取り入れて、職場の人間関係の改善についてお伝えしました。選択理論はシンプルでありながら様々な場面で活用できる実践的な心理学です。学問を究めるには至っていない私でも組織の活性化には十分な成果を感じている理論の一つです。
きっと、経営者自身が選択理論を意識的に取り入れることで、みなさんの職場に信頼と協力が生まれ、より良い成果につながればうれしいです。

みなさんの職場では、どのようなコミュニケーションがうまくいっていますか? ぜひ教えていただけますでしょうか。
それでは、より良い職場環境を目指して、一歩ずつ進んでいきましょう!

ご助言、情報提供などは、こちらから

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