最近、「AIパソコンって何?」「従来のパソコンと何が違うの?」「手ごろな価格で仕事に使えるパソコンが欲しいんだけど、AIパソコンがいいの?」といったご相談をよくいただきます。AI技術の進化は目覚ましく、私たちの仕事環境にも大きな変化をもたらし始めています。新しいパソコンの購入を検討しているけれど、情報が多すぎてどれを選べば良いか分からない、特に中小企業経営者の方や、従業員の方でパソコン選びを任されている方も多いのではないでしょうか。
このブログでは、
・最近よく聞く「AIパソコン」とは何か? 従来のパソコンとどう違うの?
・ビジネスで使う上で、AIパソコンは今すぐ必要なの?
・手ごろな価格で十分な性能を持つパソコンを選ぶポイントは? について、お伝えします。
前回記事の続編としてお楽しみください。
経営者向け?パソコンの選び方とその活用法!
経営者向け?パソコンの選び方とその活用法!(勝手に続編)

みなさん、こんにちは。
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皆様の成長促進パートナー
中小企業診断士のまっちゃんです。
中小企業の現場を駆け回り、組織改革や事業承継などの課題解決をお手伝いしています。そして補助金申請支援などを通じた経営力強化のサポートもしています。
それでは、みなさんのビジネスに最適な一台を見つけるため、「貴方に寄り添う“なんでも相談”のまっちゃん」が考える、最適なパソコン選びをサポートさせていただきます。私の主観、情報の偏りもありますので、励ましやアドバイスをいただけると助かります。
1. AI時代のパソコン選び、何が変わった?
テクノロジーの進化は止まることを知らないと思いませんか?特に近年、AI(人工知能)の進化は目覚ましく、私たちの生活や仕事に様々な影響を与え始めていますよね。パソコンの世界も例外ではなく、「AIパソコン」という言葉を耳にする方も増えているのではないでしょうか。
以前のブログで、中小企業向けのパソコン選びの基本的な考え方や、押さえるべきスペックについて解説しました。しかし、AIという新しい要素が登場したことで、パソコン選びの基準にも変化が現れているのではないでしょうか?
これらの記事を読んでくださった方から、ブログにあった“「Copilot+」(コパイロットプラス)って何?もっと詳しく教えて”、“へえー、AIパソコンっていうんだ”、“AIパソコンって結局何がすごいの?”、“今までのパソコンとどう違うの?”、“値段が高いんじゃないの?”とか、ご質問をいただきました。特に、コストを抑えつつも業務効率を上げたい中小企業経営者の方にとっては、関心が高いのも当然の流れかもしれないですね。
このブログでは、特にAIパソコンに焦点を当てつつ、みなさんが手ごろな価格でビジネスに最適な一台を見つけるためのヒントを深掘りしていきたいと思います。

パソコンとAI
2. 「AIパソコン」とは? 従来のパソコンとの決定的な違い
最近よく聞く「AIパソコン」とは、一体どのようなパソコンなのでしょうか?
AI処理専用プロセッサー「NPU」の登場
AIパソコンの最大の特徴は、AI処理に特化した専用プロセッサーである「NPU(Neural Processing Unit)」を搭載している点です。これまでのパソコンは、主にパソコン全体の基本的な計算や制御を行うCPU(Central Processing Unit)と画像や映像の処理に特化した処理を行うGPU(Graphics Processing Unit)で様々な処理を行っていました。
CPUやGPUでもAI処理は可能ですが、AIに最適化されているわけではないので、登場したのがNPUです。AIが得意とする画像認識、音声処理、自然言語処理などを、よりスムーズに、バッテリー消費も抑えて実行できるのが違いでしょうか。
AIパソコンのもう一つの重要な特徴は、AI処理をインターネットを通さなくても、パソコン単体でも行える能力が向上している点でしょうか。インターネットでの通信遅延が発生しないので、AI機能の応答速度の向上やセキュリティの強化も期待できます。
でも、現時点ではNPUに対応したソフトウェアはまだ限られているようですし、AIパソコンを使っている感想は、これまでのパソコンと大差を感じません。

NPUのイメージ
3. ビジネス向け手ごろなパソコン選びの重要ポイント
AIパソコンの登場で新しい選択肢が増えましたが、中小企業や個人事業主にとって、現実的な予算の中で最適な一台を選ぶことは依然として重要です。「手ごろな価格」で「ビジネスに十分使える」パソコンを選ぶためには、いくつかのポイントを考えてみました。
予算設定の考え方とコストパフォーマンス
パソコン購入において、価格は非常に重要な判断基準の一つ。でも、安さだけを追求すると、性能不足で業務効率が低下したり、故障時のサポートが不十分だったりする可能性があります。長期的な視点も重要ですよね。例えば、中古パソコンという選択肢もありますが、保証期間やバッテリーの劣化などに注意が必要です。使う環境が、電源コードを繋いだままで使うのだったらバッテリー問題は解消。でも、突然の故障などのトラブルが起きた場合も想定して、どのような使い方をするのかを考えておくことは大切です。
ビジネス用途で押さえるべき基本スペック
ビジネスでパソコンを使う上で、快適な作業のために最低限押さえておきたい基本的なスペックがあります。
CPUは、パソコンの処理速度を左右する最も重要なパーツです。文書作成やメール、Web閲覧などの一般的な事務作業が中心であれば、Intel Core i3/i5またはAMD Ryzen 3/5クラスで十分な場合が多いです。 複数のアプリを同時に立ち上げたり、少し複雑な処理を行うなら、Core i5/Ryzen 5以上のモデルを選ぶと安心だと思います。
メモリ(RAM)は、 一度にたくさんの作業をしたり、複数のアプリケーションを開いたりする際に影響します。事務作業中心であれば8GBが最低限の目安ですが、快適さを求めるなら16GBを推奨します。
ストレージ(SSD/HDD)は、データやアプリを保存する場所です。容量は、書類やデータをパソコンに保存する量によりますが、ビジネス用途なら256GB以上、できれば512GB以上あると安心です。
OS(Windows, macOS, ChromeOS)の選び方
ビジネスで利用されるOSは、主にWindowsとmacOS、そして最近はChromeOSも選択肢に入ってきています。
Windowsは、最も広くビジネスで利用されているのではないでようか。対応ソフトウェアや周辺機器の種類が豊富です。多くのビジネスシーンで標準的に使われているMicrosoft Officeとの互換性も高いです。 迷ったら、これにしとけば安心だと思います。
macOSは、持っている人をみるとカッコいいなあ、これが私のイメージです。クリエイティブな分野で人気がありますし、アイフォンやアイパッドを一緒に持っていたら、さらにしびれそうです。
ChromeOSは、主にChromebook(クロームブック)に搭載されており、Webベースのアプリケーションを中心に利用する場合に適しています。起動が速く、比較的安価なモデルが多いです。プライベートならベストかもしれないですね。オフラインでの作業や特定のソフトウェア利用に制限がある場合があります。
持ち運びか据え置きか? ディスプレイサイズと重量
ノートパソコンを選ぶ場合、ディスプレイサイズと重量は携帯性に大きく影響します。
事務所内で使うことを前提なら、 15インチ以上のモデルが見やすい画面サイズでおすすめです。テンキー付きのモデルもあるので、数字入力が多い業務にも適していると思います。
持ち運びが多いのでしたら、14インチ以下の軽量・コンパクトなモデルが適していると思います。重量も軽いものが多いので、持ち運びの負担も軽減されます。でも、軽いモデルは価格が高くなる傾向があるので、どれにするかを選ぶのって、結構苦労するかもしれませんね。

ディスプレイサイズ
このほか、周辺機器接続に必要な外部モニター、マウス、キーボード、USBメモリなど、ビジネスでは様々な周辺機器がありますが、今回は割愛し、日を改めて紹介できたらと思います。
4. ビジネスにAI パソコンは今すぐ必要? 手ごろなパソコンで十分?
さて、AIパソコンの登場でパソコン選びがより複雑になったと感じる方もいるかもしれません。特にコストを重視するビジネスユーザーにとって、「今すぐAIパソコンに買い替えるべきか?」「従来のパソコンでも十分ではないか?」という疑問は当然だと思います。私もそうでしたから。。
現状でのAI パソコン導入のメリット・デメリット
現時点でのAIパソコン導入には、以下のようなメリットとデメリットが考えられます。
AIパソコン導入
≪メリット≫
・AI関連処理の高速化と効率化
・セキュリティの強化
・AIアシスタント機能による業務効率向上
・省電力でのAI処理など
≪デメリット≫
・本体価格が従来の同等スペックのパソコンより高くなることも
・NPUに対応したソフトウェアがまだ少ない
・特定のAI機能以外では、従来の高性能パソコンとの差を感じにくいことも
コストと効果のバランスで判断すると、余裕があれば将来に備えてAIパソコンの購入を考えて、まずは限られた予算の中で最大限の効果を得ることを判断基準にパソコンを選んではいかがでしょうか。もちろん、AIパソコンのメリットがより感じられる時が訪れるときも想定し、最新情報には常にアンテナを張っていきたいですね。
5.私の主張(いま)
皆さんの現在の業務でAI機能を積極的に活用していますか? もし文書作成やWeb閲覧などが中心であれば、現状ではAIパソコンのメリットを大きく享受できないかもしれません。
でも、将来的にAIの利用が増える見込みがあれば、AIパソコンへの投資も検討する価値が高まります。AIパソコン導入によって、具体的にどの業務がどれくらい効率化され、それがコスト削減や売上向上にどれだけ貢献するか、将来を見据えたパソコン選びをしていきたいものですね。
もし、業務などの改善でIT化をお考えでしたら、このブログ記事が皆様の経営力向上の一助となれば幸いです。これからも、皆様のご感想やご意見などをフィードバックしてもらえましたら嬉しいです。
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