みなさん、こんにちは。
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伴走型 組織づくりパートナーのまっちゃんです。
経営相談の現場に立っていると、経営者の方々が口をそろえて話すことがあります。
「なぜこんなに頑張っているのに結果が出ないのか」「やっていることは間違っていないはずなのに」と。
私自身も経営の実務に関わる中で、同じ想いを何度も経験してきました。
京セラの名誉会長であり盛和塾の創設者である故稲盛和夫塾長(以下、稲盛塾長)の教えに、この問いに対するヒントがあるように思います。
今回の経営ブログでは、盛和塾で学んだ「逆境や幸運との向き合い方」「心を磨くことの意味」「リーダーの在り方」をテーマに、経営者としての視座を深めるヒントをお届けします。
目次
運命は結果を左右する、だからこそ「心の態度」が問われる
経営は努力すれば必ず結果が出る世界ではありません。たとえ善いことを思い、善い行動をしても目に見える成果として現れないことがあると思います。稲盛塾長は、このようなときでも「嘆かず、恨まず、愚痴をこぼさず、ただひたすらに前向きに明るく努力し続けること」を強調されています。
結果が出ないときこそ、自分の心が試されているのだと捉えることが、経営者としての姿勢であり、成果の有無に関わらず、価値ある時間になるのだと感じます。
感謝と謙虚さが道を拓く
不運に遭えば、なぜ自分だけが思うことはありませんか?一方で、幸運に恵まれたときは、それを当たり前のように受け止めてしまうことだってあると思います。しかし、稲盛塾長の教えは真逆で、不運にも幸運にも同じように感謝しようです。「なぜ自分がこんな良い目に?」と自問し、謙虚な心で受け止めることで、傲りや油断を防ぎ、次の成長への道を開くことができると話されています。
私の好きな言葉の一つに『今がピーク』があります。後ろ向きな言葉ですよね。必死に駆けていないといけないと日々の姿勢を戒めるための言葉だからです。
経営がうまくいっているときほど、感謝の心を忘れない。心に刻むべき言葉だと思います。きっと、持続的に組織を伸ばすには、見えないけれど確かな条件なのだと思います。

リーダーには「深沈厚重」の心
経営者は、どんな考えを持つことも自由ですが、会社が倒れれば、社員・家族・取引先・地域社会に影響が及びます。なので、「自分のため」ではなく「人のために決断し行動する人」がリーダーの資質であることを稲盛塾長は、たびたび思想家の呂新吾の言葉を通じて話されています。人間として深く考え、重厚な人格を備えていることが何よりも重要ということだそうです。
能力や勇気よりも、まず人格が重要という言葉は私でも理解できそうです。成功すればするほど傲慢になりやすいからこそ、経営者には心の軸が求められるのだと思います。
働くことは「魂と人格を磨く行為」
経営者が従業員に働く場を提供するということは、どういうことでしょうか?単に給与を支払うためではありませんよね。「心を磨く場」をともにつくるという視点に立つと、人材育成の意味が大きく変わると稲盛塾長は話されています。働くことは生活の糧を得るためでもありますが、稲盛塾長は、「働くとは魂を磨き、人格を磨くこと」だと話されています。売上や利益のためだけでなく、働くことで人として成長できる職場をどうつくるかという問いは、経営の本質に近いテーマだと感じます。

順境も逆境も「心を磨くチャンス」
逆境のときは、「なぜ自分に」と思いやすく、順境のときは、「このまま続くだろう」と慢心しやすいものですよね。経営に限った話ではなく、私たちの生活も順境と逆境の連続だと思います。
稲盛塾長は、「運命の波に一喜一憂するのではなく、心を磨くチャンスと捉えること」が重要だと話されています。また、世のため人のために尽くせるような美しい心になることの大切さも繰り返し語られています。
そうやって、心のレベルが上がってくると、表面的な利益や数字にとらわれず、人や組織の本当の課題に気づけるようになるのでしょうね。自分はどう生きるべきか、どう企業を導くべきかが自然と見えてくると、順境も逆境も心を磨くチャンスだと自然に思えるようになってくるように思います。
今回の経営ブログでは稲盛塾長の生き方を軸とした内容を取り上げました。
経営者にとって、心を磨くことは経営力そのものです。
戦略やノウハウ以上に強い力を持っています。
順境にも逆境にも感謝し、謙虚でいる姿勢を心がけることで、経営者(リーダー)に最も求められる資質(人格)が磨かれるのだと思います。もし、この経営ブログが皆様の経営力向上の一助となれば幸いですし、皆さんの実践やご感想をフィードバックしてもらえましたら嬉しいです。







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