まっちゃんの経営ブログ

事業承継がうまくいかない?第三者の役割とは

トップダウンの経営からボトムアップの経営へ、そしてサーバントリーダーが求められている現代、第三者の知見を活用することがますます求められています。

みなさん、こんにちは。

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皆様の成長促進パートナー
中小企業診断士のまっちゃんです。

さて、ある後継者さんから、次のような相談を受けたことがあります。
『父は死ぬまで社長でいたいと言うが、このまま高齢の社長が経営を続けると、スピード感が増している世の中に会社がついていけなくなるのではないか。経営の責任を負う立場になるのに、いつまでも権限なくやらされ、私も世の中に取り残されるようで怖い。』といった相談です。話を聴いていると、なんのために親が経営する会社で働いているのだろうと入社したことへの後悔すら感じられました。

社長が死ぬまで社長でいたいという気持ちは、きっと会社への愛情と責任感の表れでしょうし、これまでの経営を後継者にしっかりと継承したいとの思いがあるのかもしれません。
後継者も会社を存続させたいという強い思いがあり、時代の変化に対応しながら事業を成長させたいという意欲を持っているので、権限が与えられずに悶々としているのかもしれません。

会社をよくしたい、よい職場にしたいと、どの経営者や後継者も同じように思っていますが、このように互いの理解が深まらず、行き違いが生じる話は聞くのではないでしょうか。
大切なことは、やり方は手段ととらえて、その目的な何かと考えることです。お互いが目的を共有し寄り添うことが大切になるのですが、特に親子のように距離が近い関係では、客観的な判断が難しい場合も少なくありません。

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コミュニケーションは大切 

このような状況において、第三者の役割は非常に重要だと思っています。なぜなら経営者と後継者の間に立って、それぞれの意見を丁寧に聞き取り、互いの理解を深めるためのサポートを行えるからです。

皆さんは今回の相談内容に関係なく、何かの判断に迫られたときに冷静な判断がしづらいと感じた、方向を見誤ってしまいそうになったといった経験はないでしょうか。

第三者の声に耳を傾け対話することは、課題の正確な把握、最適な解決策の検討、具体的な取り組みだけでなく、未来志向の目的が明確になりやすくなります。理由はシンプルで、言葉に表わすことで客観的に課題に向き合いやすくなり、さらに利害関係が薄い第三者が関わることで、感情も整理されやすくなるからです。
『自力なので時間がかかってしまう』『間違った方向に進んでしまう』『同じ失敗を繰り返してしまう』といったことも軽減できます。

先ほどの後継者さんでは、事業計画の策定のお手伝いしました。経営の理念と方針を確認し、今後の取り組みを整理することで、徐々にやるべきことが具体的になりました。そして後継者の取り組みが成果に表れたことで、社長は後継者の能力を認め、徐々に権限を委譲していくようになりました。後継者も責任感と自信を持ち、より積極的に事業に取り組まれています。

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未来が見えてくると楽しくなる 

第三者の知見を活用することは、事業承継に絡んだ内容だけでなく、売上や利益の向上、コスト削減、生産性の向上、人材育成の強化、顧客満足の向上など、様々な経営課題の解決に役立ちます。最初は勇気がいるかもしれませんが、積極的に信頼できそうな第三者の活用をお勧めしたいと思います。

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