みなさん、こんにちは。
忙しいから 楽しいに。~ 未来が見える(だから)笑顔になれる ~
皆様の成長促進パートナー
中小企業診断士のまっちゃんです。
中小企業の現場を駆け回り、組織改革や事業承継などの課題解決をお手伝いしています。
最近、「うちの会社、なんだか上手く回ってないなぁ…」と感じることはありませんか?
特に、相談する相手がいないと悩みを抱えがち、どこから手を付けたらいいか途方に暮れてしまいますよね。でも、大丈夫!今回は、そんな悩める経営者の方に、会社を磨き上げるための、とっておきのヒントをお届けします!
なぜ? 会社が回らない原因
会社が上手くいかない原因って、一つじゃないことが多いのではないでしょうか。
例えば・・・。
・人手不足 で、仕事がパンク寸前…
・少子高齢化 で、ベテラン社員ばかり。新しいアイデアが生まれにくい…
・社員の価値観の変化 で、昔ながらのやり方が通用しなくなってきた…
・社内のコミュニケーション不足 で、情報が伝わらず、誤解やミスが多発…
これらの問題が複雑に絡み合って、会社の動きを鈍らせていたりするのかもしれないですね。
トップダウンはもう古い?
これまでは、社長が強いリーダーシップで社員を引っ張るのが当たり前でした。
社員一人ひとりの個性を尊重する時代となり、それぞれの能力を最大限に引き出すような、新しいリーダーシップも求められています。
昔は情報が経営者層に集中していたのでトップダウンも有効だったのですが、川上と川下の逆転現象が起きていることは周知の事実。例えば小売店では、お店の店員よりも来店するお客様の方が商品のことを知っていることもあり、ネット社会が浸透している現代では、それも当たり前なのかもしれないですよね。
SNSやチャットなど、コミュニケーション手段は多様化し、コミュニケーション技術の進展は社員一人一人を尊重し、それぞれの英知を結集することが、会社をよくする前提になっているからだと感じます。
そこで! 頼りになるのが「サーバント・リーダーシップ」
そこで、ぜひ知っておいて欲しいのが 「サーバント・リーダーシップ」 という考え方。昔からあったリーダーシップの形で、資生堂の代表であった池田守男さんのサーバント・リーダーシップは有名です。サーバント・リーダーシップのバイブルともなっているローバート・K・グリーンリーフの書籍は分厚いのですが、池田守男さんと金井 壽宏さんの共著『サーバント・リーダーシップ入門』はちょうどいい厚さ。ご興味がある方がぜひ!

さて、サーバント・リーダーシップとはリーダーが組織やメンバーのために「奉仕する」という、新しい形のリーダーシップで、社員の成長を第一に考え、社員が持っている力を最大限に引き出すために様々なサポートを行うという、社長は下から社員を導き支えるというものです。詳しくは関係書籍などを読むと理解が進みますが、このリーダーの行動を挙げると、
例えば・・・。
・とにかく、よく話を聞く! 社員の意見や悩みに、真剣に耳を傾ける
・気持ちに寄り添う! 社員の気持ちを理解しようと、共感する姿勢を持つ
・成長を全力でサポート! 社員がスキルアップできるよう、研修の機会を設けたり、アドバイスする
・どんどん任せる! 社員に仕事を任せ、自主性を育んでもらう
「任せてくれてありがとう!」って言われると嬉しいですよね!
社員の成長段階に合わせた「SL理論」も!
そして、もう一つ!
「SL理論(状況対応型リーダーシップ)」 という考え方も、知っておくと便利だと思います。これは社員の成長段階に合わせて、リーダーの接し方を変えるというものです。
例えば・・・。
・新入社員なら… 仕事に慣れていないので、丁寧に指示を出す
・中堅社員なら… ある程度仕事ができるようになったら、任せる部分を増やす
・ベテラン社員なら… 自分の意見を尊重し、自由に仕事をさせてみる
このように、社員のレベルに合わせて、リーダーシップスタイルを変えることで、より効果的な育成を図っていくという理論です。
実際の現場では、このような単純ではありませんが、サーバント・リーダーシップのように主体性に任せすぎても、社員が受け入れる体制でなければ効果が薄くなる可能性があります。要は、一つの考え方に固執せず柔軟によいものを取り入れて実践するという姿勢が大切だと思います。
具体的に、何をすればいいの?
じゃあ、具体的にどんなことをすれば良いのでしょうか。
未来への働きかけを重視し、目標達成に向けて意識的に行動できるように促す関わりを実践してはどうでしょう。
社員と「本音トーク」!
まずは、社員一人ひとりと、じっくり話す時間をつくってはどうでしょうか?
ランチを一緒に食べたり、飲みに行ったりと話せる環境をつくって、彼らが何に困っているのか、どんなことを考えているのかを知ることが大切だと思います。私が大好きな京セラの創業者である稲盛和夫さんのコンパの話は有名です。
「小さなチャレンジ」を応援!
社員に、少しずつ仕事を任せてみてはどうでしょうか?
最初は簡単なことからでOK。成功体験を積むことで、自信がついて成長につながります。経営者や管理者にとって忍耐力が求められる取り組みですが、人が育てば会社も活気が漲ります。
「ありがとう」と「いいね!」を忘れずに!
社員が良い仕事をした時は、褒めるとか、感謝の気持ちを伝えてはどうでしょうか?
「いつもありがとう!」「そのアイデア、いいね!」という言葉は魔法の言葉。
魔法の言葉を投げていると、その好意に対してお返しをしたいという感情がわくそうです。
これは返報性の法則といって、日常生活だけでなくビジネスの現場で使われる心理的な効果です。モチベーションアップに繋げていきたいですね!
「学びのチャンス」を提供!
外部の研修プログラムに参加させたり、資格取得を支援したりすることで、新しい知識やスキルを習得させてはどうでしょうか?
社員が成長できる感じる職場環境を目指して、会社の成長に繋げていきたいですね。
これらのことを実践することで、少しずつ会社の雰囲気が変わり、社員のモチベーションも向上していくはずです。
未来のリーダーを育てよう!
ここまで社員にスポットを当ててましたが、会社の未来を担う経営幹部にも愛情を注ぎたいものです。
では、経営者が経営幹部に求めるものは何でしょうか?
たとえば、会社全体を見渡せる視点、難しい問題にも的確に判断できる力、周囲を巻き込み、目標達成に向けて導く力といった能力のほか、従来の上司が答えを持っている指示命令型のコミュニケーションから、部下も答えを持っていて協働的な人間関係を目指す、まさにサーバント・リーダーシップ型の経営幹部に求められていると感じています。
経営幹部を育てるための取り組みについて、機会があれば、今回のブログ記事と別に改めてご紹介できればと考えています。

明日からできること
今回は、今な悩める経営者の方に会社を磨き上げるためのヒントをお伝えしました。
皆さんの会社では、どのような悩みを抱え、どのように課題に向き合っておられますか?
「もっとこうすれば良くなると思うよ!」など、ぜひ情報共有いただけると嬉しいです。
ご意見、ご要望はこちらです!
今回お伝えしたこと【まずは実践!】
・サーバント・リーダーシップの考え方である、社員のために奉仕する
・SL理論にある社員の成長段階に合わせて接し方を変えてみる
・とにかく、よく話を聞いて信頼関係を築く
そして、もっと掘り下げてみたくなったら、書籍を読んでみたり、勉強会に参加してみてはどうでしょうか?実践し、振り返ることを繰り返すと、それが皆さんの会社で変化を感じるきっかけとなると思っています。
「うちの会社、どこから手を付ければいいんだろう…」と悩んだら、身近で信頼できる人にご相談ください。社員の成長や会社の成長のための取り組みが、さらに具体的になり、これからも笑顔で未来に進んでいけると思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございます!
こちらのサイト(note)からもご覧いただけます。
この記事へのコメントはありません。